「室外機からカタカタと異音がする。」
エアコンの清掃といえば室内機ばかりに目が行きがちです。が、室外機も放置しておくと、異音などが発生し故障してしまうこともあります。
よくある室外機の異音は、以下の通り。
- ブーン
- キーン
- ガラガラ
- カタカタ
- キュルキュル
これらの音が発生した場合の原因と対処法について紹介していきます。もし室外機の異音がこの5つに当てはまっていたら、対処法を参考にしてくださいね。
エアコン室外機の異音は故障の合図?キュルキュル・ブーン・ガラガラは危ない!
エアコンの室外機
エアコン室外機の異音には、さまざまな音がありますが、全ての異音が故障の原因であるわけではありません。
そもそも室外機は、ファンを回しながら動いているため音が出ているものなのです。
しかし、音によっては故障の合図である場合も。そこで押さえておきたいのが5つの異音。
異音【キュルキュル】の原因
「キュルキュル」音には、2つの原因が考えられます。
- 初期不良
- モーターの故障
「キュルキュル」音の原因は単純ですね。
買ったばかりで「キュルキュル」と聞こえたら初期不良。しばらく使っていて「キュルキュル」音が聞こえてきたら故障です。
対処法【キュルキュルの直し方】
「キュルキュル」と聞こえたら、基本的にファンモーターの故障だと思ってください。
自分でできることはないので、メーカーや業者に問い合わせて、詳細な原因や対処法を聞くのが必須。ほとんどの場合は、取り換えや修理になるので、数万円は覚悟しておくべきでしょう。
特に初期不良の場合は、すぐにメーカーに伝えることで無料で新品と交換してくれますよ。
異音【ブーンブーン】の原因
「ブーン」という音には、原因が複数あります。
- 設置場所の問題
- コンプレッサーの振動音
- 室外機裏のフィルターや排水ホースの汚れ
室外機には空気を外に送り出すためにファンとコンプレッサーがついていますが、コンプレッサーが稼働しているときは「ブーン」という音がなることがあります。つまり、コンプレッサーが原因の場合は、故障ではありません。
室外機裏のフィルターや排水ホースの汚れが原因の場合は、故障の原因にもなりますし、エアコンを効率的に使えていない状態でもあるでしょう。
室外機は周囲20cmほど空間を開けて使うのがおすすめです。しかし、室外機の目の前に自転車を置いたり、室外機の上にものを置いたりしている人もいますよね。そのような人は、ものを室外機から離すことで問題を解決できるかもしれません。
対処法
「ブーン」という異音の原因がわかったところで対処法です。
コンプレッサーの振動音が原因の場合は、振動を防止するゴムなどを室外機の足に敷いてみるのがおすすめ。振動を防ぐことで「ブーン」という異音を防げるかもしれません。
室外機のフィルターや排水ホースが汚れている場合は、掃除をすることで異音を解消できます。排水ホースは中に汚れが詰まっていないか確認しましょう。
室外機のフィルターに関しては、室外機の上部を取り外す必要があります。ネジ5,6本程度で上部が止められているので、ネジを外して上部からフィルターを取り除きましょう。フィルターのゴミを取り除くだけで、異音が解消できるかもしれません。
しかし、素人が分解するのは非常に危険。室外機を分解する場合はプロの業者にお願いするのが良いでしょう。
異音【キーンキーン】の原因
「キーン」と高い音が聞こえた場合に考えられる原因は2つです。
- 室外機裏のフィルター汚れ
- ファン部分のベアリング破損
室外機のフィルターは風の出入りがあるため、汚れが詰まっていると「キーン」と高い音を発する可能性もあります。
次に、ファン部分のベアリング破損ですが、長年使っているとファンを回すモーター部のベアリングが壊れてしまうこともあるのです。
対処法
室外機裏のフィルターが汚れている場合は、「ブーン」と音がするときと同様に、室外機の上部を開けてフィルターを取り出し掃除をするのが良いでしょう。もし面倒な方は、室外機の裏から直接フィルターを掃除したり水をかけたりする方法でもOK。
しかし、水をかけてしまうとさらに故障してしまう可能性もあるため注意が必要です。
ファンのベアリングが破損してしまっている場合は、エアコンメーカーや業者などに問い合わせるしかありません。
自分で無理に取り換えたり、分解したりしない方が良いです。
異音【ガラガラ】の原因
「ガラガラ」と大きな音がする場合は、注意が必要です。考えられる原因は、
- ファンに異物が入っている
- モーターやコンプレッサーの破損
ファンに異物が入っているだけなら、取り除くか業者に清掃してもらうかでOKなのですが、モーターやコンプレッサーが破損してる場合は大変。
コンプレッサーは室外機の中でも、超重要な部分だからです。
対処法
ファンに異物が入っている場合は、取り除けばOK。と言っても、分解して取り除くのは特別な知識が必要になります。
また、異物が原因ではなく、モーターやコンプレッサーが故障している可能性も考えられます。
そのため、「ガラガラ」と大きな異音が聞こえた場合は、エアコンの使用をやめてメーカーや業者に問い合わせるのがおすすめ。
「自分でもできる!」と室外機を分解して、さらに室外機を故障させてしまっては、清掃以外にもお金がかかってしまいます。
異音【カタカタ】の原因
「カタカタ」と軽めの異音がする場合は、2つの原因が考えられます。
- 設置場所
- ホコリやゴミが詰まっている
「ホコリやゴミが詰まっているくらいなら大丈夫か。」と放置してしまう人もいるかもしれませんが、「カタカタ」という異音は故障にもつながる異音です。
「カタカタ」と聞こえたら、「掃除しなきゃいけない時期か?」と思うようにしましょう。
もう1つ、設置場所が原因の場合もあります。解決するには、室外機に足をつけてみましょう。設置面が小さくなることで「カタカタ」音が解消される場合もあります。
対処法
室外機に足を取り付けても解決できなかった場合、室外機を清掃する必要が出てきます。
室外機の清掃は、自分で分解して掃除するのではなく、見える範囲で行うのがおすすめ。しかし、「カタカタ」音は素人ができる清掃範囲を超えています。
そのため、業者にお願いするのが良いでしょう。業者に室外機の掃除をお願いすれば、数千円で行なってくれますよ。
まとめ
室外機の異音にもさまざまなものがありますが、ほとんどが普段のメンテナンスを怠ることで発生してしまうのが多いです。
業者に清掃をお願いすると、どうしてもお金がかかってしまうので、普段からこまめにメンテナンスすることがおすすめですよ。