「16度の冷房でエアコンの臭い取りができる?」こんな噂を聞いたことある人も多いでしょう。
そして、16度の冷房をつけるだけで臭いが取れるのは事実で、科学的な根拠に沿った方法でもあります。
- 16度の冷房でエアコンの臭いが取れる原理
- 16度の冷房で臭いを取るやり方
- 30度の暖房でもカビ臭を抑制する裏技
エアコンを使っていて臭いが気になる人は、ぜひ試してみてください。プロのクリーニング業者にお願いするよりも安く済みますし、臭いが軽減される方法です。
また、冬にも実践可能な暖房の方法もあるのであわせて紹介します。
16度の冷房でエアコンの臭い取りができるの?
16度の冷房を窓を全開にした状態で1時間行うと臭いが取れます。
カスタマーセンターの人に教えてもらったユーザーが試してみたところ、本当に臭いが軽減されたためネットで一気に広がりました。
16度の冷房を1時間以上、ガンガンつけることによってエアコン内部を簡易的に掃除できてしまいます。
プロのクリーニングでは20,000円程度かかりますが、16度の冷房だと数百円ですので試す価値はあります。すぐに業者を呼べない人は応急処置的にやるのが良いでしょう。
16度の冷房でエアコンの臭い取りができる2つの理由
16度の冷房でエアコンの臭い取りができてしまう理由は2つ。
- 水とともに汚れや臭い成分が排出されるから
- 部屋の換気が十分にできるから
16度の冷房と窓全開の2つの組み合わせは、エアコン内部の臭いを取り除くだけでなく部屋の臭いを外に追い出してくれます。
部屋の臭いとエアコンの臭いの両方を軽減してくれるため一石二鳥の方法でもあります。
理由1.水とともに汚れや臭い成分が排出されるから
エアコンを冷房16度で使用すると、エアコン内部の汚れが排出されます。この汚れこそ、エアコンから出る臭い成分です。
冷房は取り込んだ温かい空気をエアコン内部で冷たい空気に変換します。この温かい空気を冷たくするときに水分が発生し、エアコン内部に付着します。
本来であれば、この水分が原因でカビが発生し臭いの元になりますが、窓を全開にして温かい空気を取り込みながら16度で冷やすため大量の水分が発生していきます。この発生した水分がエアコン内部に溜まった汚れを、大量の水で押し流してくれるわけです。
この大量の水分を利用することで、エアコン内部を水掃除したことと同じような効果を得られます。
重要なポイントは、窓を全開にして温かい空気を取り込みながら16度の冷房でガンガン水滴を発生させることです。
理由2.部屋の換気が十分にできるから
冷房を16度で使うときは、窓を全開にして行います。そのため、部屋の換気が十分にできることで臭いが軽減されます。
エアコンは室内の空気を取り込み排出しているため、エアコンが臭いと感じる原因が部屋の臭いかもしれません。臭いの強い料理やタバコ臭、ペット臭は普段の生活ではあまり気がつきませんが、エアコンを通すと臭いが気になることがあります。
窓を全開にすることで部屋の臭いが外に排出されて臭いが軽減されますよ。
16度の冷房でエアコンの臭い取りをするやり方
- 窓を全て開ける
- 16度に設定した冷房を1時間運転する
- 送風運転を1時間行って乾燥させる
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1窓を全て開ける
まずは、全ての窓を全開にしましょう。
エアコンは室内の空気を取り込み室内に排出しているため閉め切った状態で行うと、臭い成分を室内に戻すことになります。
目的はエアコン内部の臭い成分を外に排出して、部屋に充満した生活臭を外に逃すことです。
16度の冷房を1時間使うよりも、窓を全開にすることの方が重要です。窓を開けるだけでなく、換気扇もつけてからエアコンの操作に移りましょう。
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216度に設定した冷房を1時間運転する
窓を全開にしたら、16度の冷房を1時間つけましょう。
メーカーや機種によっては16度まで下がらないものがあります。その場合は、設定できる最低の温度でも大丈夫です。18度が最低温度なら18度の冷房に設定しましょう。
ポイントはそのエアコンがもっとも水滴を生産できる状態にすることです。
1時間も冷房を付け続ける理由は、水滴を大量に発生させてエアコン内部の汚れを外に排出すること。
また、風量の設定は強にしましょう。弱よりは強の方が臭いを外に排出しやすくなります。
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3送風運転を1時間行って乾燥させる
最後に重要なことは、冷房を1時間付けたら送風を1時間以上行うことです。
送風を行う理由はエアコン内部に付着した水滴を乾かすためです。
水滴が発生した状態で放置すると、カビが発生してしまい臭い原因になります。1時間も冷房を使って臭いを取ったにも関わらず、乾燥させないことで臭いの原因をエアコンに残してしまうのです。
送風運転は最低でも1時間は行いましょう。また、普段冷房を使ったあとは送風運転を行うようにするとカビの発生を抑制できますよ。
ただ、16度の冷房を使って臭いが取れるのは夏だけです。外の空気が16度よりも高いため冷房の効果が十分に発揮されます。冬は外の温度が16度よりも下なので、冷房の効果が発揮されません。
カビ臭い場合は30度のエアコン暖房で臭い取りできる
カビ臭は30度の暖房でも解消できます。
- 窓を全開にする
- 暖房を30度で1時間運転する
これだけでカビの臭いを抑制できます。カビの臭いが抑制される理由は、カビの生育最適温度が25~28度だからです。
つまり、30度の暖房をガンガンつけることによってカビの元気を奪ってしまうやり方です。もちろん、30度の温度くらいではカビは死滅しません。
臭いがひどいときの応急処置として暖房を30度に設定して1時間つけっぱなしにしましょう。この暖房の方法は冬でもできるため、冬にカビの臭いが気になった場合は試してみてください。