- 除湿なのに寒すぎる場合は、どうしたらいいのでしょうか?
本来除湿は、部屋の湿度を下げるための機能です。しかし、湿度だけでなく温度まで下げてしまいますよね。ときには、「冷房くらい寒いじゃん!」って時もあるでしょう。
この記事では、「湿度は下げたいけど温度は下げたくない。」という方に、除湿を使う際のアドバイスや対処法などを紹介していきます。
結論からお伝えすると、除湿で寒ければ、とりあえず除湿の設定温度を下げるのが手っ取り早い方法ですよ。
エアコンの除湿(ドライ)が寒い場合の4つの対処法
1.除湿機を使う
除湿機を使う
「とにかく湿度を下げたいんだ!」と思っているなら、エアコンではなく除湿機を使うのもおすすめ。
除湿機なら部屋が寒くなる心配もありませんし、確実に湿度を下げてくれます。
部屋全体の湿度を下げてくれる除湿機はそれなりに大きいですし、お金もかかります。また、音がうるさいなどのデメリットも。
除湿機を買うなら、しっかりと調べて購入するようにしましょう。
2.再熱除湿を利用する
- 弱冷房除湿
- 再熱除湿
除湿は、この2つのどちらかの方法が取られています。多くのメーカーが採用しているのが弱冷房除湿です。
弱冷房除湿は、読んで字のごとく弱い冷房。つまり、湿度だけでなく温度も下げてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、再熱除湿。
再熱除湿は、エアコンから排出されるカラッとした冷たい空気を一度温め直してから排出する仕組みです。そのため、弱冷房除湿より温かく湿度の低い風が出てきますよ。
ただ、再熱除湿の仕組みを採用しているメーカーや機種が少ないのがデメリット。
エアコンの弱冷房除湿と再熱除湿の簡単な見分け方とは
基本的には、カタログや説明書に記載されているのを確認する方法になります。
また、高級なエアコンしか「再熱除湿」の機能は備わっていないので注意が必要です。
3.設定温度高めの冷房にしてみる
- 除湿は、湿度を下げる機能
- 冷房は、温度を下げる機能
このような認識がある人は多いですよね。しかし、除湿でも冷房でも、温度と湿度の両方を下げています。
冷房でも熱い空気を外に排出している時点で、部屋の湿度は徐々に下がっています。
そのため、設定温度の高い冷房を使ってみるのも対策の1つ。
環境にもよりますが、除湿よりも冷房の方が寒くならないこともあります。そのため、除湿で寒いと感じたら、設定温度の高い冷房を使ってみるのもおすすめです。
4.扇風機やサーキュレーターと併用する
扇風機やサーキュレーターと併用する
「除湿なのに寒い、、、」と思ったときに、最初に行うのが除湿の設定温度を下げることですよね。
しかし、それでも寒いと感じた場合は、扇風機やサーキュレーターを使うのがおすすめ。
実は、空気は温かいほど上に行き、冷たいほど下に行きます。
つまり、天井が高い部屋では、温かい空気は天井に張り付いている状態になっている可能性も。そのため、扇風機やサーキュレーターを利用して空気を攪拌することで、部屋の温度を均等にするのです。
この方法と除湿を組み合わせることで、湿度は下がって温度は心地の良い状態を保てるかもしれません。サーキュレーターなどがまだ部屋に出ている場合は試してみてください。
そもそもエアコンの除湿(ドライ)はなぜ寒いの?寒くなる原因
エアコンの除湿(ドライ)が寒くなる原因とは
「なんで除湿なのに寒くなるの?」と疑問を持つ人も少なくないでしょう。
特に、弱冷房除湿を採用しているメーカーが多いことで「除湿は温度を下げる機能」と勘違いしている人もいるはずです。
除湿でも冷たい風を出している
出典:DAIKIN
温かい空気と冷たい空気では、冷たい空気の方が空気中に水分をためておくことができません。
つまり、温度が下がれば湿度も下がるのが一般的です。
弱冷房除湿を採用しているエアコンは、部屋の湿気の多い空気を取り込み、熱交換器で空気を冷やします。そして、出てきた水分を外に排出し、冷たくなった空気を部屋に戻します。
このような仕組みになっているからこそ、部屋が寒くなってしまうのです。
除湿でも冷房でも機能はほとんど同じ
出典:DAIKIN
除湿でも冷たい空気を部屋に出しているということで、冷房と機能はほどんど変わりません。
そもそも冷房でも、温かい空気を取り込んで、冷たい空気を部屋に出している時点で、部屋の湿度は下がっていきます。
ただ、除湿の方が湿度を下げることを第1目標としているため、湿度を早く下げたい場合に有効です。また、急速に温度を下げたいなら、冷房を使うのがおすすめですよ。
機能はほとんど同じですが、得意不得意があるので、しっかりと使い分けることで効率がよくなります。さらに電気代の節約にもなりますよ。