
エアコンは大は小を兼ねるの?
「大は小を兼ねる!」はどんなことでも当てはまると考える方もいますよね。
しかし、この「大は小を兼ねる!」という考えをエアコンに当てはめるのはやめましょう。
実は、小さい部屋(6畳の部屋)に大きなエアコン(10畳用エアコン)を設置してしまうと、
- エアコンが効きすぎてしまう
- 電気代が無駄にかかる
- そもそも設置できない
などの問題が発生することも。このようなことがないように、なぜ小さな部屋に大きなエアコンがNGなのか見ていきましょう。
エアコンは大は小を兼ねない!6畳の部屋に10畳用のエアコンは能力過剰

エアコンは大は小を兼ねない
結論からお伝えすると、適材適所のエアコンを選ぶことがもっとも効率よくエアコンを使用する方法です。
小さな部屋に大きなエアコンを設置して使うと、能力過剰になってしまいコストが無駄にかかってしまいます。
効率が良いように設計されている

当たり前のことですが、6畳用のエアコンは6畳の部屋に最適なエアコンだということです。もちろん、6畳の部屋に10畳用のエアコンを設置しても冷房暖房はよく効きます。これは間違いありません。
しかし、大は小を兼ねるのであれば、エアコンも巨大なものを1種類だけ販売すれば良いはずです。その方が販売コストもかかりませんし、巨大なエアコンを売れるので利益も上げられるでしょう。
6畳用や10畳用など区分けがされているということは、その広さに合うエアコンを販売しているということ。
6畳の部屋にエアコンを設置したいなら、6畳用を迷わずに買いましょう。
設定温度になったとしても最小電力で動き続ける

設定温度になったとしても最小電力で動き続ける
「6畳の部屋に10畳用のエアコンをつけても、大きい方が急激に冷えるし効果あるんじゃない?設定温度に達したら止まるんだし。」
という意見を聞いたことがありますが、それも間違った意見です。
エアコンは設定温度まで達すると、最小の電力で動き続けます。ここで注目したいのが、「最小の電力で動き続ける」ということ。
実は、6畳用のエアコンの最小電力と10畳用のエアコンの最小電力では、10畳用のエアコンの消費電力が大きいのです。
この点を考えても、適材適所なエアコンを選ぶことが大切なのです。
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鉄筋や木造を考えたエアコン選びが大切

鉄筋や木造を考えたエアコン選びが大切
▼エアコンには、その機種によってスペック表というものがあります。

▲6畳用エアコンの下にはカッコで、(6畳〜9畳)などと書いてますよね。暖房では(6畳〜7畳)になっています。
実は、
- (6畳〜9畳)
- (6畳〜7畳)
の下の値は木造建築の場合の値です。上の値が鉄筋建築の場合になっています。
この表からもわかるように、建造物の種類や冷房暖房によって効き具合が違います。
▼次に、10畳用のスペックを見てみましょう。

▲10畳の場合ですと、6畳では能力過剰ということがわかると思います。
エアコンは電気を使うので、なるべく無駄のないように使うのがおすすめですよ。
少し大きめのエアコンを選ぶと起こるメリット・デメリット【6畳に10畳用】
メリット:早い効果を得ることができる
やはり大きいエアコンを設置するメリットは、効果を早く得られることです。
冷房なら急速に冷えますし、暖房ならすぐに暖まります。大きいエアコンを設置する唯一のメリットと言っても良いでしょう。
デメリット①:電力の無駄
最大のデメリットは電力の無駄遣いになること。
最小電力もエアコンが大きくなればなるほど、大きくなるため電気代が高くなります。やはり適したエアコンを選ぶのが重要です。
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デメリット②:本体が高い
同じエアコンの6畳用と8畳用を比べると、8畳用の方が値段は高くなります。
もし、家電量販店の店員が「大きいエアコンの方が効きが良いですよー。」と言ってきたら、高い商品を買わせるための営業だと思った方が良いでしょう。
デメリット③:そもそも部屋の大きさにうまく設置できない
基本的にスペースがあれば、大きさに限らずエアコンを設置することができます。
しかし、6畳用のエアコンしかはまらないような狭いスペースに、10畳用の大きなエアコンをつけることはできません。
エアコンを買う前にスペースの大きさを調べておくことは重要ですよ。