「冷房は効くのに暖房が効かない。」ということありませんか?
夏までは冷房を使えていたのに、冬になってから暖房をつけてみたら、全然部屋が温まらないこともあります。
エアコンで暖房だけ効かない原因は4つ。
- 霜取り運転
- エアコンの故障
- エアコンの設定
- エアコンが汚れている
この記事では、原因と対処法を紹介していきます。
エアコンの冷房は効くが暖房が効かない4つの原因と対処法
1.霜取り運転
霜取り運転とは、暖房をつけた時に室外機についた霜を取り除く機能です。室外機に霜が降りていると、エアコンがうまく作動しません。
暖房をつけた瞬間から10分〜15分程度、霜取りの機能が動作します。また、霜取り運転中は、温かい風が出ません。
そのため、「あれ?暖房をつけても温かくならないな。壊れたのかな?」と勘違いしてしまう人がいるのです。
寒い冬の時期、特に雪が降っている時は、霜取り運転が行われやすい状態になります。暖房をつけ始めた時は、霜取り運転が行われている可能性があるので、10分くらい待ってから故障かどうかを判断するのが良いでしょう。
対処法
霜取り運転が原因の場合は、
- 少し待つ
- 室外機にカバーをする
などの対処法があります。
霜取り運転は、10分〜15分程度で終わりますので、少し待ってあげれば温かい空気が出てきます。辛抱強く待ってみましょう。
また、霜取り運転が行われるのは、室外機に霜が降りている場合や雪が室外機に積もっている場合です。この原因を解決してあげれば、暖房もしっかりと作動しますよ。
対策として、雪が被らないように室外機にカバーをしてあげたり、室外機の場所を移動してあげたりすることで解決します。さらに、室外機の霜や雪を取り除いてあげるのも1つの対処法です。
2.エアコンの故障
冷房は効くのに、暖房が効かない場合は、エアコンが故障しているのかもしれません。
簡単にいうと、冷房と暖房の機能を切り替える装置や空気を温める機能がうまく作動していない可能性があります。
- 四方弁の故障
- 制御基盤の故障
- 冷媒ガスの異常
これら3つが原因となっているかもしれません。四方弁とは、冷房と暖房の機能を切り替える装置です。通常、四方弁は冷房の回路を選択している状態ですが、四方弁が故障することで暖房の回路に切り替えてくれなくなります。
制御基盤も冷房と暖房を切り替えるための基盤となる重要な部分。
冷媒ガスは、空気の温度を上げたり下げたりする重要な機能があります。これが故障することでも暖房が効かなくなります。
対処法
- 四方弁の故障
- 制御基盤の故障
- 冷媒ガスの異常
これらが原因で暖房が効かない場合は、自分で解決することは難しく、業者やメーカーに相談するのが一般的。そもそも、四方弁や制御基盤などが故障していることを素人が見極めること自体が難しいです。
この記事で紹介している他の対処法を試してもダメだった場合や暖房が全く効かなかった場合、エアコンのどこかが故障している可能性があります。このような場合は、業者やメーカーに相談してみましょう。
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3.エアコンの設定
エアコンの設定によって、暖房が効かなくなることもあります。
よくある例は、
- 設定温度が低い
- 風向きが上になっている
- 風量が微、しずか、弱になっている
- 冷房や送風、自動などの設定になっている
特に、風量が弱かったり設定温度が低すぎたりすると、部屋がなかなか温まりません。そのため、風量を強にしてみたり、設定温度を上げてみたりしてください。
さらに、風向きが上になっていると、部屋が温まりにくいです。温かい空気は部屋の上の方に流れる性質があります。
上の方に温かい空気がたまるため、風向を下向きにすることで、足元から部屋を温めてくれますよ。
対処法
エアコンの設定ミスは、自分で気がつくだけで対処できます。冷房設定だったら暖房に切り替えれば良いですし、風量が弱かったら強くすれば良いのです。
また、温かい空気は上に溜まることを覚えておきましょう。逆に冷たい空気は下の方に溜まります。
暖房を効率よく使いたいなら、風向きは下。冷房を効率よく使いたいなら、風向きは上にするのがおすすめですよ。
4.エアコンが汚れている
風量の設定を強くしているのに、思った以上に風量が弱い場合はエアコン内部が汚れているかもしれません。これは暖房だけでなく冷房が効かない時にも同じことが起こります。
エアコンは部屋の空気を取り込み、空気を温めたり冷やしたりして排出しています。取り込んだ空気は一度フィルターなどを通して、ホコリを取り除いてから排出されるため、エアコンを使っていれば必ずエアコン内部は汚れてしまうものなのです。
ただ、エアコン内部が汚れてしまっている場合は、掃除をすればOK。汚れているときだけでなく、部屋の掃除と同じように定期的に掃除することをおすすめします。
対処法
エアコン内部が汚れているときの対処法は、エアコン内部を掃除すること。
特に、フィルターや吹き出し口などは家庭で掃除するのが基本です。フィルターに関しては、2週間〜1ヶ月に1回くらい掃除するのが好ましいとされています。
ただし、熱交換器などの内部を掃除するのは素人には難しいです。そのため、定期的に専門業者に掃除の依頼をすると良いでしょう。
業者なら、1時間程度で新品のようにエアコンをキレイにしてくれますよ。業者に掃除を依頼するのも、夏と冬の年に2回くらいが好ましいです。