結論からお伝えすると、エアコンに送風機能がない場合は、設定温度がもっとも高い冷房を使いましょう。
メーカーによって差はあるものの31度以上の冷房を使うことで、送風と同じ効果を得られます。
そもそも送風は、カビの発生を防げる機能でもあります。そのため、送風機能があるなら使いたい人がほとんどでしょう。
この記事では、送風機能がついていない場合の対処法や注意点などについて紹介していきます。
エアコンに送風機能がない場合は【冷房運転で一番高い温度設定にする】
冷房運転で一番高い設定温度にすると送風と同じ
既にお伝えしたように、エアコンに送風機能がない場合は、冷房の一番高い設定温度にすることで同じ効果が得られます。
冷房は設定温度より部屋の温度が下がると、冷気を出さずに風だけを送り出すようになります。室外機はほとんど機能していない状態です。
この状態こそ、まさに送風と同じ。
送風は、室内機のファンだけが回っている状態で、室外機や熱交換器などの部分は動いていません。
そのため、電気代を抑えられます。冷房の設定温度が部屋の温度より高くなった場合、ファンが動いている状態になるので電気代も安く済みますよ。
送風のメリット
そもそもエアコンの送風は、カビの発生を抑制するなどの効果があります。
真夏に冷房を使ったあとは、設定温度を一番高くしてエアコン内部を乾燥させるようにしましょう。
これによりカビの発生を抑えられますし、冷房の効果をより持続させられますよ。
本当に送風になりますか?各メーカーの回答
三菱の回答
室温が30℃以下の時には、冷房運転でリモコンの設定温度を一番高く(31℃)設定して運転してください。
室温がリモコンの設定温度以下の場合は室外機(圧縮機)が動作しないため、送風運転になります。引用:三菱
HITACHIの回答
お使いの機種により操作方法が異なります。
リモコンに「空清」、「ミスト」、「風だけ」のボタンがある機種の場合、これらのボタンを押し運転を行うことで、送風と同様の運転を行います。リモコンに上記のボタンがない機種の場合、冷房で設定温度を32℃にして運転すると、送風で運転します。室温が32℃を超えるときは、冷房で運転することがあります。室温が32℃以下のときに運転してください。
引用:HITACHI
TOSHIBAの回答
3~4時間、送風運転をして内部を乾燥させる ●″冷房″運転で設定温度を高めにすると送風運転に 1 なります。
引用:TOSHIBA
エアコンの送風の代用で暖房機能は使わない方がいい理由
エアコンの送風の代用で暖房機能は使わない方がいい理由
- 冷房の設定温度を高くするなら、暖房の方が良いんじゃない?
と思う人も少なくないでしょう。
しかし、暖房を送風の代わりに使用するのはNG。
特に真夏に冷房を使用したあと、カビの発生を抑えるために暖房を使うのは絶対にやめた方が良いです。
理由は、エアコンの温度探知機能に悪影響だから。
エアコンは、温度探知機能によって部屋の温度を調べています。この機能が壊れてしまうと、適切な温風を出すことができません。18度の冷房なのに全然冷たくなかったり、30度の冷房なのに冷たかったりすることも。
エアコンの生命線でもある温度探知機能が壊れてしまう可能性もあるので、送風代わりに暖房を使うのはやめておきましょう。