エアコンの寿命は約10年と言われています。というのも、エアコンメーカーの標準使用期間が10年と定められているから。
そのため、メーカーが対応している修理対応期間も10年になります。10年以上前のエアコンに関しては修理の対象から外れてしまうこともあります。
しかし、エアコンも安いものではありません。10年と言わず、15年20年と長い期間使いたいですよね。
この記事では、
- エアコンが20年30年経っても動くのか
- エアコンの寿命の最長
- エアコンの寿命を知らせるサイン
について解説します。10年以上使えたとしても、エアコンメーカーが買い替えをおすすめする理由がわかりますよ。
エアコンの寿命は何年?10年が目安だけど20年〜30年でも動く
多くのエアコンメーカーが、標準使用期間を10年としています。
10年前後でメーカーがエアコンの製造をしなくなり部品の供給もなくなります。つまり、部品の供給がなくなり修理もできません。
また、10年以上前のエアコンより最新のエアコンの方が省エネ性能がアップしていて、ランニングコストが抑えられます。
10年以上前のエアコンが壊れてしまった場合は、修理ではなく買い換えた方がメリットが多いため寿命も約10年となっているのです。
もちろん、10年以上経っても故障しない場合、何年でも使用できます。
内閣府の消費動向調査によると、エアコンの買い替えタイミングは平均13.2年という統計が出ています。これは平均のため、中には20年以上使っているエアコンも存在します。20年30年経過していても故障せずに大切に使えば、エアコンも動き続けてくれるのです。
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エアコンの寿命の最長は?
中には、40年以上使われているエアコンもあるようです。
1980年ごろのエアコンということで、昭和のエアコンになりますね。
若い人からすると、一瞬エアコンだと判断できないほど今のエアコンとは形が変わっています。現役の40年以上前のエアコンでも、しっかりと冷たい風が出るようです。
しかし、エアコンの消費電力が改善し始めたのが30年近く前のことです。40年以上前のエアコンの電気代はかなり高額になっているでしょう。
エアコンの買い替え目安は10年なので、10年前後で買い替えるのが電気代の観点からもおすすめです。
エアコンの寿命を知らせる6つのサイン
- 異音がする
- 冷暖房の効果が弱い
- 室内機から水漏れする
- エアコンが操作できない
- 風の出入り口から異臭がする
- 漏電ブレーカーが落ちてしまう
1.異音がする
エアコンから異音がする場合、エアコンが寿命を迎えているサインかもしれません。
- 異常に大きな音
- 室外機から異音
- カラカラ、キュルキュル、キーンなどの異音
異常に大きな音が室内機から聞こえてきた時は、どこかの部品が破損した音かもしれません。普段は聞こえなかったのに、急に大きな異音がする場合は業者に依頼するのが得策です。
また、室内機から「カラカラ」や「キュルキュル」などの音がした場合、部品がしっかりと動いてない可能性があります。掃除すれば良くなるかもしれないので、まずはフィルター掃除などからやってみてください。
室内機の「キーン」という音は、コンデンサーやコンプレッサーが故障しているサインです。異音が続く場合は、プロの業者に見てもらいましょう。
室内機だけでなく室外機の異音にも注意が必要です。室外機から「ガコンガコン」や「キュルキュル」などの音は、不具合がある可能性が高いです。
2.冷暖房の効果が弱い
冷暖房の効果が弱くなった場合は、寿命が近くなっているかもしれません。
ただし、故障を疑う前にフィルターや吹き出し口の清掃を行なってみましょう。
フィルターが極端に汚れていた場合は、掃除するだけで改善されます。
もし自らの掃除で良くならなかった場合は、プロのクリーニング業者に掃除を依頼してみましょう。汚れが原因の場合は、掃除すればエアコンの効きが回復します。
3.室内機から水漏れする
室内機から水漏れがする場合は、ドレンホースやドレンパンなどに問題があります。
室内機が暖かい空気を冷たい空気に変えるとき水滴が発生します。この水滴をドレンパンにため、ドレンホースを伝って外に排出されます。
特に、ドレンホースにゴミが詰まっていたり折れ曲がったりしていると、行き場を失った水が室内機から漏れてしまうのです。
ドレンホースの対策を講じても室内機から水滴が垂れてしまう場合は、素人で解決できない問題が発生していますのでプロの業者に依頼しましょう。
関連記事 エアコンのドレンホースは地面につけない方がいい2つの理由と対処法
4.エアコンが操作できない
エアコンが操作できなくなった場合は、エアコンの寿命がきているかもしれません。
もしエアコンが操作できなくなった場合は、以下の3つを確認してみてください。
- リモコンの電池が切れていないか
- エアコンの応急運転ボタンを押してみる
- エアコンのコンセントの抜き差しをしてみる
リモコンの電池を交換してもエアコンが反応しない場合は、コンセントの抜き差しや応急運転ボタンを押しましょう。
どちらを試しても反応が見られない場合は、エアコン本体に問題があります。メーカーや業者に問い合わせましょう。
5.風の出入り口から異臭がする
エアコンをつけたときに異臭がする場合、エアコン内部にカビが発生している可能性があります。
エアコンから異臭がするときは、フィルター掃除をしてみてください。フィルター掃除は個人でできますし難しくありません。
フィルターを掃除しても異臭が消えない場合は、カビがエアコンの奥深くに発生しています。プロのクリーニング業者に掃除をしてもらいましょう。
プロのクリーニング業者に掃除してもらえば、ほとんどの場合で異臭が消えてくれます。プロのクリーニング業者に掃除をしてもらったのに、異臭が消えない場合は寿命かもしれません。
6.漏電ブレーカーが落ちてしまう
エアコンをつけたときに漏電ブレーカーが落ちてしまう場合、エアコンが故障しているサインです。
エアコン以外の家電を1つもつけずにエアコンをつけてみて、ブレーカーが落ちる場合は危険ですのでエアコンの使用は控えましょう。
エアコンのプラグや周辺が熱くなっていたり変色したりしている場合は、すぐに業者に依頼をしましょう。エアコンの修理か買い替えタイミングです。
ただ、漏電ブレーカーが落ちるときの修理は高額になることがあります。修理するよりは買い替えてしまった方がお得に済む可能性が高いです。
お掃除機能付きエアコンへの買い替えはおすすめしない
エアコンを買い替える場合、絶対に買ってはいけないエアコンがお掃除機能付きエアコンです。
「自動で掃除してくれるし楽じゃない?」と思う方もいるかもしれません。確かに、お掃除機能付きエアコンはフィルターを自動で掃除してくれます。
しかし、掃除してくれるのはフィルターだけです。エアコンの奥深くのゴミを取り除いてくれるわけではありません。
結局、プロのクリーニング業者に掃除を依頼する必要がありますし、プロの業者に頼んでも高額になります。さらに、ダストボックスの掃除はしなければならないためフィルター掃除と大差はありません。
購入するときも高額ですので、買い替えるならお掃除機能が付いていないものにしましょう。
お掃除機能付きエアコンがいらない理由は、以下の記事にまとめてあります。お掃除機能付きエアコンについて詳しく知りたい方は必読です。